第1回 SC東九州
Information
講演:「デジタルワークフローを用いたインプラント治療」
講師:加来敏男(SC東九州ディレクター/ITI フェロー/医療法人加来歯科 院長)
<講師より>
今回は私が現在行なっているデジタル機器を用いたインプラント治療についてお話ししようと思っています。私は5月19日に東京国際フォーラムで開催されるSTRAUMANN FORUM 2019で当院の現在の取り組みを講演する予定ですが、持ち時間は25分です。今回のSCミーティングではより詳しくお話ししたいと思っています。
<講演概略>
当院では従来は3DXーCTで撮影して得られたDICOMデータを、シミュレーションソフトcoDiagnostiXでシミュレーションして、そのデータからgonyXを用いてガイドを作成して埋入を行ってきました。2年前にTRIOS 3を導入してからはデジタルガイドも作るようになってきました。
gonyXガイドとデジタルガイドには、それぞれの利点・欠点があります。gonyXガイドの利点は、金属冠がたくさん入っていて、メタルアーチファクトが多い場合も比較的簡単に作成することができます。そして事前に作成したスキャンテンプレートを口腔内に装着してCT撮影を行い、そのスキャンテンプレートにスリーブを埋め込んでガイドにするので、確実に口腔内に入るという安心感があります。欠点としては、gonyXがないと作れないのが一番の欠点です。当院では院内にgonyXがあるので簡単なのですが、持っていない先生方は技工所とのやり取りが2回必要で、事前の印象もシリコンで正確に採得しなければなりません。骨吸収が大きく、少数歯残存のケースでは印象が難しく、印象から石膏を外すときも模型が折れやすくて苦労することが良くあります。
デジタルガイドの利点は、歯と歯肉のサーフェススキャンデータとCTのDICOMデータがあれば、ストローマンにガイドデータを送信することでガイドが届くということです。またTRIOS 3でスキャンすることで印象を取る必要がないということです。欠点はメタルアーチファクトの影響を大きく受けてしまうことです。デジタルガイドを作成する場合は、CTのボリュームデータとサーフェススキャンデータのマッチングが非常に大事です。このマッチングがうまくいかないと埋入位置がズレてしまうのです。
そこで当院ではマッチングポイントをCT撮影前に口腔内に追加することで、マッチングを上手く行う工夫をしています。そして4月にストローマン社の3Dプリンターを導入し、院内でデジタルガイドも作成するようになりました。また、上部構造作成は全てCADCAMで作成していますが、TRIOS 3で口腔内をスキャンして作成する場合には模型が無く、事前の調整ができなかったのですが、3Dプリンターで模型を作成することで調整もできるようになりました。
多数のご参加をお待ちしております。
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